高齢者の「歩くこと」を支える仕事

介護の大切な仕事の一つ、歩行介助について

歩行介助の目的や重要性とは?

介護の仕事の中でも、歩行介助は日常的なルーティンワークの一つです。毎日の歩行介助を安全、適切に行うために、歩行介助の目的や役割を正しく理解しておきましょう。

歩行介助とは歩行が困難な高齢者が、安全に歩けるようにサポートすることをいいます。年齢を重ねると足腰が衰えますし、腰痛、膝痛、疾患やケガの後遺症など、さまざまな事情で歩くのが困難な方が増えます。
歩くときに転ぶなどの事故を起こさないないように、安全に歩行できるよう補助するのが歩行介助です。
また、歩行介助で安全をサポートすることによって、筋肉の衰えを防ぐこともできます。歩くことによって筋肉や骨に負荷が掛かりますから、筋力・骨を鍛えることができます。寝たきり防止効果が得られるのが、歩行介助の大きなメリットです。
また、歩くことで、行動範囲も広がります。外出して人と接する機会が増え、社会から孤立するリスクを防げるのもメリットです。人と接する機会が減ると気持ちが落ち込み、うつ病などのリスクが高まると考えられています。
さらには、歩いて体を動かすことが運動機会を増やすことにもつながり、生活習慣病のリスクの軽減やストレスの解消などにも効果があることがよく知られています。近年の研究では、認知症予防にも深い関わりがあることも分かってきました。

高齢者が自力で歩く力を養うことは、本人の健康や生き生きとした暮らしを維持するためにとても重要なのです。その歩く力を助ける重要な役割を担うのが歩行介助です。歩行介助の基本的なことから説明されたこちらのサイトも読むと、さらに知識が深まるでしょう。